新人にあるがちな「分からない事が分からない」状態
私は急性期病院の循環器内科に配属され、今でも続けています。
新人の頃を思い出すと今でも辛かったな〜と思います。
最初の1〜2ヶ月は先輩から指導をもらっても
分からない事が分からなかったり、全てにおいてどうすれば良いのかと悩んでました。
先輩に「何か質問ある?」と聞かれても、何を聞けばいいのかも分からない。
情報収集もどこのポイントを押さえるべきなのか、先輩によって指導内容が違う・・
高圧的な先輩とペアの時は心が死にかけ、絶望的な日々でした。笑
私の人生史上辛かった新人時代を乗り越え、指導する立場の経験を経て今だからこそ伝えたい
「分からない地獄」から抜け出すための3つの対処法をまとめました。
分からない地獄から抜け出す3つの方法
① 「分からないことを分解する」練習をする
最初は、「○○が分かりません」と言うのも怖かったです。
でも、指導する立場からだと言ってもらう方が嬉しいし、かなり助かります。
たとえば:
- ❌ 「点滴が分からない」
- ✅「点滴の指示は読めるけど、どのタイミングで準備すればいいか分からない」
というように、“分からない”を細かく分ける癖をつけると、
質問するときも先輩に伝わりやすくなります。
② 分からない事をすぐ聞く前に一旦考える
仕事でも勉強でも、分からないことが出てくるのは当然です。
でも、すぐ「教えてもらおう」とする前に、まずは一度、自分の頭で考えてみることが大切です。
調べる、想像する、今までの知識と照らし合わせてみる。
その一手間が、自分の力を確実に育ててくれます。
そして、アセスメント能力も一緒に成長して
もちろん、どうしても分からなければ聞いてOK。
でも「考えても分からなかったから質問する」と「最初から考えずに聞く」では、積み重なる力が全然違います。
「考える力」は、どんな仕事にも役立つ一生モノのスキルです。
③ 分からない”ポイント”を明確にする
「全部分かりません」ではなく、「ここまでは分かりました。でもこの先が分からない」と
分からない場所をピンポイントで示すようにしましょう。
先輩は「調べる習慣はついてるね」「ここまでは理解できているからここも教えよう」と
先輩も答えやすくなります。
💡例:
「ここまでカルテで確認したんですが、この指示内容の意味が分からないです」
「点滴の速度なんですが◯ml/hだと思ってましたが、この場合はどうしたらいいですか」
自分で考えた事を伝えると、「考えようとしている」と先輩も評価してくれます。
この3ステップを続けて変わったこと
最初は時間がかかったけど、
先輩たちも丁寧に教えて下さり質問することが怖くなくなりました。
時には高圧的な先輩もいますが、「余裕がないのかな?」程度に思っておくのが楽です。
まとめ:質問は“自分の考えを伝えるチャンス”
新人のときは「間違うのが怖い」「怒られるのが怖い」と思いがちだけど、
大事なのは、何も知らないまま聞くより、何かを考えてから聞くこと。
少しずつでいい。完璧じゃなくていい。
「私はこう思ったけど、合ってますか?」から始めてみませんか?